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N1合格への道

日本語を学び始めたとき、N1試験に合格するのは大変なことだと誰でも思っていたでしょう。私も例外ではありませんでした。

英語のTOEIC、IELTSでは点数でレベルに分けられるが、日本語能力試験ではN5、N4、N3、N2、N1に該当する5つのレベルに分けられます。合格するためには「ハードトレーニング」に時間を費やす必要があります。 1年間の勉強でN1に合格した人もいますが、4〜5年間勉強し、学校を卒業して10年間日本語を使って働いても試験に合格しなかった人もいます。勉強法は人によって異なりますが、まず試験に合格するという目標は同じでしょう。今、日本語を勉強している人にモチベーションをアップさせたいと思って、ここで、私の日本語学習の道を共有したいと思います。

日本語学習エピソード

第1章:初級(N5-N4)

日本語には、ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字の4つの種類の文字があります。初心者はだいたいひらがなとカタカナの2種類から学びます。ローマ字はラテン文字言語で日本語を表記する時に用いるだけなので、勉強しなくても良いです。漢字はより難しいものなので、上記のひらがな、カナカナの暗記が終わってから勉強します。

では、その2つの文字をどのくらい学んだら良いかというと、私の場合、日本語センターで、約2週間勉強しました。最初、まだ慣れていないので長い文章を読んで舌を巻くことが常にありました。発音を練習したり、文章を何度も読んだりしていて 、1月後全てを覚えるようになりました。

次は、日常会話の日本語の段階1(すなわち、N5〜N4)。週2回日本語授業を受けて、約6カ月で初級コースを修了しました。この段階では、ゆっくりとしかし確実に勉強すべきと思います。基本がしっかりしていれば、将来的に上級の文法を勉強しやすくなります。そして、初級の日本語は日常会話に非常に多いので、これは練習のチャンスのではないでしょうか。

私的には、日本語習得のために重要なポイントとしては
・学習する前に目的をはっきりさせること
・日本語や日本文化に対する興味・関心を育てること
・その他、勉強の環境、勉強の仲間を作ること
・学習者はお互いに褒める言葉で相手を励ますことです。

学習するには、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4つの機能を組み合わせるのが重要です。この段階では、日本語を勉強しながら、映画やアニメ、字幕付きのYouTubeビデオなどを見る習慣を付けましょう。これらのコンテンツは日本語だけではなく日本特有の文化を学ぶのにも役立つうえ、映像や音声とともに言葉を覚えられるのでより記憶しやすくおすすめです。

外国語の学習は続く長いプロセスです。「日本語が難しすぎ」「どんなに勉強しても覚えられない」「やる気もうない、諦めたい」などの声がよく耳にしました。ネガティブに考えてもしょうがないので、自分に合った学習法を見つけて、楽しく日本語学習に取り組みましょう。

私の学習法については、正直に言うならコツとか特にないのです。ただ教科書を勉強し、本のCDを聴き、宿題をしていました。また、日本語勉強アプリをスマホにダウンロードしていつでもどこでも単語を覚えたり聞いたり、友達と日本語の会話を練習したり、日本人の友達を作ったりしていました。

第2章:中級(N3〜N2)

私の考えでは、この段階は最も重要です。これは、誰が先に進み、誰が倒れるかを把握できる段階だと言えそうです。

日本語の学習を続いて、JLPT試験(N3)を受験するという目標を立てました。ベトナムでN3ができたら、日本語で十分にコミュニケーションが取れ、簡単な作業もできると思われるからです。 N3の勉強を6ヵ月続けた後、JLPT試験N3を受験してみたが、結果は…失敗でした。試験問題は予想以上非常に長く、簡単に点数を取れるわけではないのです。

日本語を勉強して1年たちましたが、証明書を取得できなかったので少し落ち込んでしまいました。当時、大学の最終学年のため、企業でのインターンシップや卒業論文の制作にかなり忙しくて、日本語の勉強も一時的にやめました。その時、語学センターの経理部につとめることになりまた。私の仕事は日本語と直接関係がありませんが、会社は日本語の資格に対して資格手当を支給していますので、日本語学びへのモチベーションが高くなりました。

しかし、自分の語学力を生かして海外で働きたいと思うようになり、日本への留学を決意しました。2018年に初めて来日しました。日本で日本語を学習するのは誰でも望む最良の学習環境です。毎日、学校に通いました。私の日本語能力はベトナムにいる時に比べると、かなり向上しました。ここでは、授業で勉強したり、学校の図書館に行って復習したり宿題をしたりしました。クラスメートの外国人と友達になり、日本語会話も練習でき、世界中の国々の文化交流もできました。週末には、アルバイトをして、かわいくてすてきな日本人の同僚と仲良くしました。

N3試験に失敗した経験から学び、今回はN2試験の準備をもっと慎重に行うことにしました。前回は、試験前に試験問題を練習していなかったので、課題が多く、また知らない漢字がいっぱい出てきて、ショックしました。そのため、今回は、文法や語彙の復習に一生懸命取り組んだだけでなく、N2試験問題を解くには2ヵ月を使いました。それは試験問題、問題の構造に慣れるためです。ようやく、2018年12月にJLPTN2に合格しました。そのあと、拓殖大学の日本語教育課程を卒業して、日本で就職しました。現在は大阪のシステムスクエア株式会社(SSC)に勤務しています。

第3章:上級(N1)

会社に入って、仕事に必要な知識・キャリアを身につけらなければなりません。ここでビジネスマナーやIT用語、またコミュニケーションスキルなどを学習しています。

SSCでは、COMTOR部門の姉妹からたくさんのことを教えられました。チームとSSCのコミュニケーションを正確に分かりやすく伝えるために、基本的な翻訳の誤りから、敬語の使い方や会議の通訳方法までいろいろ勉強になりました。毎日日本語の文書を翻訳することで、日本語の文書を読むことに慣れ、読解力が向上しました。そして、毎週の進捗会議でBさんとKさんの話を通訳しました。Kさんは声が小さいタイプです。会議ですごく丁寧に話してくれますが、外国人にとって聞き取りにくい場合もあります。スキル・経験どちらも足りない私は、最初の時、非常に困難でした。時間が経って、案件に慣れ、仕事がより良く進行しました。COMTORの仕事に慣れた後、もう一度やり直して、N1認定試験を受験することにしました。1ヵ月だけでN1の問題集を練習して、受験しました。神様のおかげで、やっとN1試験に合格しました。特に聴解問題では高いスコアを獲得しました。このクレジットはKさんのおかげだと思っています。バグのコメントや仕様の説明を毎日聞くことで、私の聴解力は向上しました。あまり勉強せずにN1試験に合格した理由を聞かれたら、それは日本に住んで働いていた、またSSC&WFCが私の日本語能力の上達に大きく影響したと自信を持って答えられます。

上記は、3年間のN1合格の私の道です。 N1はJLPTの最上級レベルですが、日本語の最終的な目標ではないと思います。通訳者に必要な知識や学ぶべきことがまだたくさんあり、継続して勉強しないといけないものです。今日本語を勉強しようと考えている方がいれば、それを把握してもらいたいのです。この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。